共食い。

｢叶？｣








どうしても気になってしまってつい目線を叶のほうへと戻してしまった。








｢んー？｣








あいにくそこには頭を伏せていかにも寝てますオーラ全快の叶が此方を見ながらニヤついていた。








その可愛さに圧倒されてしまい、私も真っ赤になってしまったであろう顔を隠すように机に伏せた。








｢さー、全員くじを開けて自分の席の番号に行ってねー。班の中なら席は変えちゃっても大丈夫ってことでー。｣








既にくじを見てしまっていた私は周囲の様子を伺いながら移動をすることにしたけれど、思っていたよりも早く移動が終わってしまい新しい班員を待つことにした。








｢ガタッ…。｣








誰か来たかな？と思って音の聞こえた後ろを振り向くとそこには秋奈がいた。








｢あれ、秋奈じゃん！席ここ！？｣








｢そうだよー、梨奈とめっちゃ近いじゃん！やったー！｣








｢今回のくじは当たりだー！よろしくね！｣








｢こちらこそー｣







軽い挨拶を済ませその後はクラスの子たちが全員移動し終わるのを待ちながら二人で会話をしていた。