「ん…。」








気づけば私は寝ていたようで、誰かの声で目を覚ました。









コンクリートの壁に続いてコンクリートの床は寝心地が最悪だった。毛布や服を敷いて寝たけれど肩こりが激しい。腰も痛んだ。









「殺してやる…。殺してやる…。」









途端にそんな声が聞こえて私は周りを見た。









でも皆も横になって寝てしまっていて起きている人は見た感じにはいなかった。









それでもずっとその声が止まないから私もさすがに気味が悪くなってきて、耳をふさいでまた寝ることにした。









「こ…ろ…て…る…」









耳をふさいでも聞こえてくるこの声。










──────────伸の声…?










そう思ってこっそりと伸の寝ているほうへと向かう。