「こんなに…、秋奈多くない!?どんだけ食べる気だったの??!」








「いやいや、梨奈のほうが多いでしょ。」









「いや、どっちも多いから。」









改めて食料を全部広げてみたけど、当初の二人で食べる予定だったら絶対食べれない量が目の前にはあった。









そして見事に、私はお菓子。秋奈は料理。と分担していたものを持ってきていたので6人分は余裕にあった。









「えっと、じゃあお菓子を一人4種類ずつ。料理は3種類ずつね。残ると思うからそれは予備!じゃあ、適当に分けてくけどアレルギーとかないよね?」









こんなときも班長としてか、性格のせいか秋奈がリーダーとしてくれて前に立ってくれて内申ほんとうに有り難い。










「あ、僕これ食べれない…。」









アレルギーには声をあげなかったものの好き嫌いはやっぱりあるもので伸が小さな声でそう言った。









「うん、頑張って食べてね。」









少し嫌味のこもった笑顔でわざとかどうかは分からないけど秋奈は伸の食べれないと言っていたお菓子を手渡した。









さらにはよく見ると伸のところにはインスタントラーメンや飲み物ばかりで、お湯がなくちゃ無理なものやあまりお腹の足しにならないものばかりが置かれていた。