共食い。

「班長やりたい人いる?」








秋奈が暗い声で聞いて皆秋奈からふいに目線をそらした。








「んー、いないよね、やっぱ。じゃあ、あたしやってもいい?」









仕方なさそうに、でもやる気まんまんで秋奈が立候補した。









「まあ、いいんじゃね。リーダー力あるしな!」










公太が秋奈を推薦し、自然に班長は秋奈と決まった。









「じゃあ、副班長はどうしよっか!」









班長と決まったのが嬉しいのかにこやかに秋奈は皆に聞いた。










──────────秋奈がやるんならやろっかな…。