雪が降っていた 指先が凍りそうに冷たく、感覚がなくなり、この心までも感覚がなくなってしまえば良いのにと 指先とは対称的に、熱くなる瞼をきつく閉じる 震える唇を開き、白く濁った息が吐き出される ありがとうございました 瞼では押さえられなかった涙がこぼれた さようなら、さようなら 今までありがとう 伝えきれなかったおもいが、白から黒へと消えていった