「はぁ...はぁ。慧兒ごめんね?待たせて...」 私は息を切らしながら慧兒に謝った。 すると慧兒は悲しそうな顔をした後少しだけ微笑んだ。 「いいよ」 慧兒はそれだけ言って私にヘルメットを渡した。 慧兒...。 本当は怒ってるよね...。 家に帰ったらもう一回謝ろう。 私はいつもより強く慧兒の背中に掴まった。