「え、でも外…」 「いいよ。明日は特別」 慧兒がそう言うとさっきまで入っていた力が抜けて自然と笑顔が零れた。 「あ、ありがとう…」 「うん」 明日が楽しみで仕方なくて夜になっても眠れなかった。 何を着て行こうか、どんなメイクをしようか。 なにもかもが嬉しくて 普通の女の子の生活がまた出来るんだと思うと幸せだった。 ……明日何が起こるのかも分からずに。