「え…?」 「魅音、ごめん。痛かったよな…?」 なに言ってるの? 痛かった? そんなのあたりまえじゃない。 そうしたのはあんたでしょ? 「ごめん」 慧兒は私を優しく抱きしめる。 でも慧兒の体は氷のように冷たくて…。 少しも温もりを感じられない。 慧兒は抱きしめる私の右肩にポタッと涙を落とした。