それからその男の子は 私の背中をさすってくれた。 しばらくさすってくれて 落ち着いた気がした。 「俺、となりの病室だから、何かあったら、ベッドの壁叩いてよ! そしたらすぐ来るから、ね!」 さするのをやめて、男の子は私に言った。 こくん、と頷いた。