廊下におかれたプラスチック製の淡い桃色の容器。 餌をやるのは母が一番多くて次にぼく。 姉は学生の頃はよくやっていたらしいけれど、就職してからは猫の世話どころじゃなくなったらしい。 父はたまに煮干しを食べさせていた気がする。 ぼくは頭にかけていたタオルを首にかけ直し母の横顔を見つめた。 「…いいんじゃない。そのままで」 しばらくは、と付け足して母の返事を待つ。