『彼氏がいるだけでこんなに差が開くもんなんだなー』



私は、はーっとため息をつきながら恵那に言った。



『そりゃあそうでしょ!彼氏がいる、好きな人が側にいる…これ以上幸せなことはないし、彼氏のために、好きな人のためにって、頑張るのは当たり前のことだしさ』



恵那は長々と説明してくれたが、私には『ふーん』と言うしかなかった。



だいたい私、彼氏なんかいたことないし、ましてや好きな人も出来たことが一度もない。