ーーーーーーーーー ーーーーーーーーー 『要するに咲夜は、彼氏が欲しいんでしょ?』 昼休み。 机を向かい合わせにして昼食を食べている私こと北村 咲夜(きたむら さや)と、私の親友の松井 恵那(まつい えな)。 『別に…そんなんじゃないけど…』 恵那にそう言われて、私はそっぽを向いてアップルジュースを飲みながら応えた。 『…ただ、私の周りの友達、みんな彼氏がいてたまらないだけ』