無自覚小悪魔にモテ期到来!?

まぁ、亮のことは好きだし、
退屈ぐらいどうってことないんだけどね。




亮の優しい声を思い出していると、
部活の終了を知らせるチャイムが鳴った。



もうすぐ亮が迎えに来るころだ。

ほら……来た。



亮は部活が終わると、
すぐに私のところへ駆けてくる。


ラケットケースを背負い、
テニス部のみんなに苦笑されながら。





「ごめん、美玲!お待たせ!」

「ううん、大丈夫」





大丈夫だよ、亮。

……ちゃんと好きだから。