無自覚小悪魔にモテ期到来!?

「ちょっと隆之!聞いてんのっ!?」



窓越しに、いくら私が言っても、
隆之のバカみたいな笑い声は続く。





(親の帰りが遅いと淋しいのはわかるよ?)

(うちもそうだしね?)

(でもさぁ……
好き勝手していいわけじゃないよ!?)




私がいつもと同じ脳内議論の末に、
いつもと同じ結論に達したその時……


「……ん?」