そんなに私は、男が欲しいのだろうか。

……情けなくなるけれど。


毎週末ごとのセックスがなくなることなど、私にはもう考えられない。


達也が私の両足の間に指を這わせ始めると、私の思考は停止し、快楽へと赴く。

ご褒美を欲しがるイルカのように、彼の言葉のない指示に従い、ただひたすらに彼の部分に尽くすーーーそれは、完全に仕込まれたもので、身体が勝手にそうしてしまう。







ーー私、唐沢課長に抱いて貰ったんですぅ。
自然の成り行きっで言うかあ……




女たちが笑いさざめく店内。


不自然に鼻にかけた声で、語尾を伸ばす羅夢の話し方。


私の全身にざわざわと、さざなみのように鳥肌が立つ。