「じゃあ、後は若い二人に任せましょうか」

「そうですね。すっかり打ち解けたみたいですし。じゃあ、琴音、先に帰ってるからね?」

「えっ!?」

「三浦くん、後はリードしてあげなさい」

「……はい」


えっ!?えっ!?と戸惑っている間に、あっという間に叔母と坂本さんがお喋りをしながら去っていってしまう。

私は戸惑うだけで、立ち上がって坂本さんにご挨拶することさえできなくて。

呆然としていると、上から低い声が降ってきた。


「横山さん」

「えっ!?」


いつの間にか私の横に立っていた三浦さんに驚いてしまって、つい声を上げてしまう。

それを見て、三浦さんはくすくすと笑っている。


「ふ、ほんと横山さんって面白いくらいに驚き屋さんですね」

「!」

「外に出ませんか?実は、外の空気に当たりたくて仕方なかったんです」


……驚いた。

声には出さなかったけど……私も三浦さんと同じことを思っていたから。

料理は美味しかったけど、やっぱりホテルだけあって、気を使っていて。

すごく疲れた。

だから、私は素直に頷く。


「……はい。ぜひ」