<了解!じゃあ、終わったら連絡するね!>

仕事の合間に返信した健太郎。




健太郎の何よりもの楽しみは、茉莉愛との一緒にいる時間だ。


でも、なかなか素直に言い出せずにいる。


理由は、自分はまだ半人前の整体師であり、独立する自信が無い...というのが健太郎の言い分だ。






「あーッ!今日も疲れたねー!」
茉莉愛はジョッキに注がれたビールを一口飲んだ。



健太郎はビールのジョッキを持ち
「僕も、疲れたなぁ」
と、茉莉愛に微笑みながら飲んだ。


「先生、疲れたー!って言いながらも、疲れた風に見えないよ?」


「そう?」


「なんかー、んー?楽しそう?」


「あはは!楽しそうかぁ!」


「ねぇ、なんで?なんで?」


「さぁー?」


「ところでね、先生。私、1人暮らししたいなぁって思うんだけど...」


「そうかぁ。社会人だしね」


「うん。でね、住む所はどの辺がいいかなぁ?」


「表参道は?」


「表参道って...⁉︎ん?先生の1人暮らし先と同じじゃん!」