「…今から行けば間に合うよ修ちゃん」

「マル、」

「美香さん、修ちゃんが
来るまで絶対待ってる」

「分かった。じゃあマルも一緒に行こ」

「っ、それはダメだよ。

修ちゃんだけ行って!」

「なんで?

全然知らない仲じゃないんだし、来たって不自然じゃないじゃん」



不自然だよ。

私がいたら、美香さんだって言いたいこと言えないかもしれない。

何より二人のツーショットを笑って見てられるほど 、強くないよわたし。


じわじわ。

直ぐそこまできている涙腺は、堪えたら逆に溢れてしまいそうで。


グ、と下唇を噛む。