ココアを掴む手に力を込める。

目は逸らさない。

冗談じゃないって、知らせるために。

私は本気だよ、修ちゃん。



「……なんで、マルが知ってるの」


「…ごめん。修ちゃんと買い物に行った日修ちゃんを起こすのに部屋上ったでしょ? そのときたまたま見ちゃったの美香さんからのLINE通知」



私だって、見たくなかったよ。

でもきっと、そういう
運命だったんだと思う。



「24日に会いたい。19時に駅前の『ハナ』ってお店で待ってるから絶対来て…」



その先は隠されていて見えなかったけど三つのワードが、私を不安にさせた。