一緒に歩けて、楽しかった。
私なりに考えたプランを修ちゃんが喜んでくれて、嬉しかった。
貰ったキーホルダー大事にするね。
あそこの料理、美味しかったね。
クリスマスケーキも、可愛かった。
そして、こんな素敵な景色を見せてくれて本当にありがとう。
もう充分だよ。
充分だから、言わなきゃ。
すぅ、と吸い込んだ空気は冷たくて。
泣かないって決めたはずなのに、何故か込み上げてくる涙腺をグッと堪える。
「しゅうちゃん」
「ん? 一口飲む?」
「ううん、…あのね修ちゃん。
気付いてるかもしれないけど
私ね
修ちゃんが、好きだよ」

