「あの状況で払わせてもらえなかったら逆に怒ってた」 「…」 修ちゃんは怒ってるとき 絶対態度に出ちゃうタイプだから もしそうなってたらこの後がメチャクチャになっていたはずだ。 そう思ったら、払ってもらって正解だったのかな…? まだちょっと腑に落ちないけど。 「ではそのお礼として 缶コーヒー奢らせてください」 「許可しよう」 ダッフルコートの両ポケットに手を突っ込んでいる修ちゃんから許可を頂く。 暗闇の中人工的な光を放つ自販機に近づくと、私はお金を入れ缶コーヒーとココアを押した。