「……」
メニューが下げられひと段落着くと改めてこの状況に照れてしまう私。
こんな特別な日に、修ちゃんを独り占めしてることが未だに信じられません。
「マルこの後どこ行くか決まってる?」
「ううん? 特になにも」
「じゃあ駅前のイルミネーション見にいきたい」
「、」
チラリ
時計を目で確認。
時刻は17:34
まだ、大丈夫だよね。
「行く!」
「うん。行こ」
最後だから?
修ちゃんの笑顔が胸に刺さる。
永遠の別れになるわけじゃない。
幼馴染みに戻るだけ。
最初っから幼馴染みだけど
本当の意味でそこに戻るだけ。

