ーガタガター

普段見ない上に熱のせいで思考が鈍っていたため、一向に見つからない。



あ、ダメだ…頭いたい。


廊下を這いずりながら自分の部屋へ行き敷っぱの布団に潜り込んだ。



ガタガタと小刻みに震える身体。


大丈夫寝れば治る。

あたしは無理やり瞼を
閉じて思考を落とした。







・・・・






なんだろう

おデコが冷たくて心地よい。


閉じていた瞼をゆっくり開ける。



「あ、起きた」


「…しゅー…ちゃん」


「さっちゃんが
バイト先に来て教えてくれた」


「のあちゃんが…?」


「マル玄関のドア半開きだったよ。不用心過ぎるでしょ」



ペちん、とおデコを手で叩かれ

「うあ」と声が漏れる。