「しゅーちゃんっ

しゅーちゃんもう16時だよ!
もうお昼寝でもなんでもないよそれ!」




珍しく休日にバイトが入っていない修ちゃんは、特にこれといった用事もないのか一日中ベットから動かないでいた。



午前中に一度修ちゃん家に訪れたけど、ぐっすり眠っていたので引き返した。



疲れているんだろうなって、気を遣ったつもりでいたけどさすがにもう待てん!



私は葉子さんに前もって預かった合鍵を使って再度家の階段を上がり、



「しゅーうーちゃーん!」



そうして修ちゃんに向かってそう叫びながらユサユサ彼を揺らした。



「…」


しゅーちゃんはそれでも動かない。


…はああ。


諦めるとカーペットにお尻を付け
乱雑に置かれている本を手に取る。



しゅーちゃんの部屋は必要最低限の家具と本棚しかないので、とてもシンプルだ。