いっそ私、犬だったら良かったのにな。


そうしたら理由なんかなくても修ちゃんに抱きつけるし、修ちゃんをもっと独り占め出来るのに。



もどかし気な心情を抱きながら


『うんそうだよっ』と
言ってはへらりと笑う。



当たり前だけど昔に比べて
泣く回数は減っていった。


でもその分、胸は余計に苦しいよ。



苦しいけど、やっぱり好きだし

好きだから、嫌われるのが怖くて。




あのね修ちゃん。


私は美香さんとのことで、まだ修ちゃんに言ってないことがあるんだ。


それを打ち明けたら修ちゃんの私を見る目は変わるのかなって思ったら…





いつも、唇が震えてしまうの。