「…あ、のね

モモちゃんにお願いがあるの」



聞きたくないのに

耳はしっかり傾けていた。


ソッと瞳を伏せる。




「修の、メアドを教えて欲しいの」




カラン、と

氷が溶け落ちる音だけが流れた。





どうして、来ちゃったんだろう。