とりあえず今私に出来ることは手で髪を整えることのみだ。 動揺を隠せぬ状態で前髪をいじくる。 「昨日のことなんだけど」 「ひー! いきなり本題とかやめてよ!」 「回りくどいことしたくない」 「じゃ、せめて着替えさせて!」 「別にいいよそのまんまで」 「ヤダヤダ! 先にリビングで待ってて着替え終わったら二階から呼ぶから」 「いいじゃんリビングで」 「部屋じゃないと落ち着かない!」 あーだこーだ言い合い折れさせると、修ちゃんをリビングで待たし私はダッシュで部屋へ駆け込む。