ガタッと席から立つ。 「っ、モモちゃんのところに行くの?」 「あのさ、何を思ってそんなこと言ったのか知らないけど余計なこと言って変に傷つけないでくれる」 「修は、言える立場にいないでしょ。 モモちゃんの気持ちに気付いていながらずっと黙って隣にいたくせに…。そういうの分かると思うよ、相手だって。そっちの方が余計傷つつくんだよ」 周囲が俺たちに視線を注ぐ。 それに気づいた美香さんは俺の腕を引くとお金を払って店を出た。