「えっと……僕、彼女がいまして……それで……」 「知ってるよ。3年の柊さんでしょ?」 「う、うん……」 「で?」 神崎さんは知っているのか知らないのか、「家族計画」のカラフルな箱を裏返しながら、僕にそう答えた。 僕はいろんな意味でドキドキしていた。 「い、いや、ですから、こうやってですね……女の子と……その……」 「いいじゃない」 「いいじゃない?」 「そう」 「そう?」