「押させろ!」 「いやです」 「うー……」 「先輩、仕事しましょう?」 「ううう……つむじ……」 「はい?」 こうして僕と柊は、会えばつむじを狙いあうという、おかしな関係になった。 僕は純粋に柊とふざけあうのが楽しいと思ったし、委員会で話すたびに、その真っ直ぐな性格に惹かれていった。 でも、僕が、本当に柊に『やられた』のは、もう少し後でのことだ。 その話はまた後で。