「いいなあ、さっそく接点持てて。あの人、あれだけカワイイのに、性格があんな感じだから、先輩たちもみんな、失敗したんだってよ。まあ、お前も頑張れ」

「はあ……」


ニヤニヤ笑いながら去るツトムと後で合流することにして、僕は柊に近づいていった。

彼女はテキパキと下級生はおろか、上級生にまで指示を出している。


「あの……さっきはすみません……」

「ん? ああ、よかよ。でも、仕事ばすっときはする、遊ぶときは遊ぶてメリハリばつけんといかんよ。簡単そうに見えて、結構、大きか木とか、動かさんばいけんけん。フザケとったらケガすっよ?」


僕はまず、聞いたことのないような言葉に驚いた。

「いけんけん」

どこの言葉だ?