「はい、よく聞いてください。これから学校の外周を回ります。青い袋に紙などの燃えるものを、透明な袋にビンやガラスを……」 美化委員長の3年生の先輩が大きな声で話している。 僕はそれを聞かず、隣のクラスの美化委員であるツトムと小声で話していた。 ゴミを拾うのに説明もクソもない。 これが美化委員が簡単だと言われる所以か。 しかし、放課後の活動だけはどうにかならないだろうか。 僕がそう考えていた時だった。