僕を見つめる神崎さん。

彼女は僕のどんな言葉を待っているのだろう。

赤い炎の模様の電池と青い稲妻のデザインの電池。

その間から、勝気そうな目が、さらに威嚇するように、僕を見ている。

そして、僕のグルグル頭はこう答えた。


「電池は松重電工に限ります」

「は?」

「特にアルカリの不良率の無さは最高です」

「な、何言ってんの?」