月が綺麗な夜、窓辺にて歌い続ける恋心。 出会わなければ知らなかった。 たった一人を愛する喜び。 出会わなければ知らずにすんだ。 たった一人を焦がれる苦しみ。 「サフィーア…」 そっと呼び掛けるも、答える声は未だない。