「え?」
と顔をあげる彼女へ、俺は一歩踏み寄った。
重たい部活の鞄を放り落として、彼女の肩に手をやる。
ほんの一瞬、緊張か、警戒か、彼女の体と瞳、表情が揺れた気がした。
でも、目はそらさない。
「俺は嫌だ。別れたくない。それに変だろ、まだわかんねぇ先のこと心配して、別れるのなんて」
「だけど」
「だけどじゃねぇよ! そんなことにならなけりゃいいじゃん? 俺、これからは時間作っしさ」
問題は一緒に解消しよう、そう言ってんのに、表情が晴れない彼女。
どうすりゃいいのか、わかんねぇ。
と顔をあげる彼女へ、俺は一歩踏み寄った。
重たい部活の鞄を放り落として、彼女の肩に手をやる。
ほんの一瞬、緊張か、警戒か、彼女の体と瞳、表情が揺れた気がした。
でも、目はそらさない。
「俺は嫌だ。別れたくない。それに変だろ、まだわかんねぇ先のこと心配して、別れるのなんて」
「だけど」
「だけどじゃねぇよ! そんなことにならなけりゃいいじゃん? 俺、これからは時間作っしさ」
問題は一緒に解消しよう、そう言ってんのに、表情が晴れない彼女。
どうすりゃいいのか、わかんねぇ。

