危険な遊び。

この日は、まだ四月なのに急に雨が…

澪ちゃんは、傘を持ってくるのを忘れていたみたいなので、入れてあげる。

澪ちゃんの家なんて、学校から歩いて五分ぐらいのところにあるのに

この日は、一週間前からの工事で正門が使えない。

仕方なく2人で、裏門から相合傘をしながら、家へと向かう。

「ねぇ、澪ちゃん寒いね。」

「本当だね。」

今日は、本当に寒い。

春の暖かさは、どこへ行ったんだろう。

「ねぇ、澪ちゃん、今日傘入れてあげたんだから、手繋いで?」

「はぁ⁉︎何言ってんの?」

だめか。

残念。

と思ったけど。

「いいよ。傘入れてくれたし。」

「本当に⁉︎わぁーい!」

私は、つい嬉しくて、ぴょんぴょん飛び跳ねてしまう。

手を差し出すと、澪ちゃんが手をぎゅっと繋いでくれる。

さっきまで、降っていた雨も止んだような…?

「もう、雨降ってないんじゃない?」

「じゃあ、もう傘いらん?」

なんて、澪ちゃんが言うから、

「うん。貸してあげる。」

と、言ったら、澪ちゃんは、さっと傘を奪い取る。

ポツ。

雨は、止んだと思ったのに、まだポツポツと降っている。

「澪ちゃん、まだ雨降ってるから、やっぱり返して。」

「いやだ。」

「なんで、真緒のなんだよーーーー!」

「だって、もういいって言ったやん!」

そんなバカなことはないだろう。

入れてほしくて、傘の持ち手を奪い取ろうとする。

「澪も濡れるって!」

澪ちゃんと、ぐいぐいぐいぐい傘を取り合っていると、雨が酷くなってきて、二人ともビショビショになってしまった。

「あははははははははははははははははははははははははははははははははは!」

二人で大爆笑。

何をやっているんだろう。