HRも終わり、1時間目が始まった。



私は、この日全然授業に集中できなかった。



ただ、ずっと昨日の颯太の夢のことを思いながら外を見ていた。




「鈴音ー!」



「…なに?」



「やっと気付いた。ずっと呼んでたんだからね!あっ、お昼食べよ!」




いつの間にかお昼になってた。



横の里奈はプンプン怒っていたけど、お昼を食べたら機嫌が良くなったみたい。不思議…(笑)




お昼の授業も終わり、HRも終わってみんな下校の時間。






「あっ、私用事あったんだった!先に帰んね!」




「はぁーい、ばいばい」




「ばいばい!」




里奈のことを見送ってから1人で学校からぶらぶら帰ってた。




「深見鈴音様ですか?」




私はいきなりスーツをきた男の人に話しかけられた。




「…は、はい…そうです…」




スーツをきた男の人は、私が警戒してるのがわかったらしい。




「大丈夫です。車にお乗りください」



私はどうしようもなかったから、車に乗った。