ジリジリジリジリーー…



「ん〜ねむっ」



学校だ。準備しなきゃ。



急いで洗面所に行き、髪を整えた。



ご飯も食べて、学校へ向かう。



「よぉ、鈴音」



一人の男子が学校へ行く途中、声をかけてくれた。



「あっ、おはよ」



私はニッコリ微笑んだ。



そして、学校につき靴を履き替える。



教室に入ると、ほんとに騒がしい。



たまに、教室に入った途端、突撃してくる人もいるし。



…まあ、これがこのクラスのいいとこ?なんじゃない?



私は自分の席に座って用意をしようとしたら…



「鈴音〜!おっはよ。相変わらずテンション低いじゃん」



私に話しかけてきたのは
植本 里奈(うえもと りな)
私に比べたら断然可愛い。ぶりっ子でもない。だからモテる。



「あんたに言われたくないよ。私だって…颯太のことがあるんだから」



里奈は腕を組み、笑顔でこっちをみる。



「鈴音が機嫌悪い時ってだいたい颯太くんのことだもんね。どうなの?あれから連絡あったの?」



「連絡はないけど…颯太が夢にでてきたの」



「え!?どんな夢!?」



里奈は驚いたようにこっちをみる。



「颯太が…絶対に迎えに行く。もうちょっとだから待ってろって夢」



「それ…現実になるかもよ?」



「んなわけないじゃん。夢だよ?」



里奈はハァ…とため息をした。



「正夢ってあるじゃん。それに似てるのかもね、鈴音の夢」



もしそれが本当だったとしたら、颯太は私を迎えに来るの…?




私、ずっと待ってるよ…?



里奈の話も最後は適当に、「はいはい」と言って終わらせた。