ーーー…


家に帰り、ベランダに出て夜の星空を眺める。



「私たち…大丈夫なのかな?」



私は目に溢れる涙を抑えるように服で拭う。



あれから、1年…



颯太からの連絡は一度もないまま。



私は1年の月日の中で一度も颯太のことを忘れたことはない。



颯太は…私のこと思い出してるかな?



私はベランダから部屋に戻り、布団に戻った。



「きっと大丈夫だよね」



私は呟き、まぶたを閉じたーーー…。



"ずね……鈴音………鈴音!"



「…だれ……?」



"颯太だよ"



「颯太…?」



"うん。もうちょっとしたらお前を必ず迎えに行く。もうちょっとだから我慢して"



「私…を…?私、颯太に会いたいよ…」



"今は無理なんだ。でも絶対に迎えに行くから"



「え…颯太!颯太ぁー!」



ドクンーーー…



私は慌てて飛び起きる。



「なんだぁ…夢かぁ…」



背中には汗がびっしょり。



それほどすごい夢みてたんだ…



私はまた眠りについた。