「なぁ~んだ。工が長い髪好きなら切らなきゃ良かったなぁ~。また伸びるからイイけどね~」



「え?何で?」



「なんでって…そりゃあ、工が好きな理想の彼女像ではいたいでしょ?」



なんて、柄でもないことをしかも顔を真っ赤にしながら切り立ての髪の毛先で遊ばせながらぶつぶつと小声で言った真美佳。



なぁ~んだ。


真美佳はちゃんと俺を好きじゃん。



笑顔で真美佳を抱きしめた。



「まぁ、俺のが何倍も、真美佳が好きだけどなっ!」


「へっ?何の話し?」


「な~いしょ~★」



やっぱり俺は真美佳がそうとう好きらしい。


真美佳の好きの“何倍”も!!





      【工side END】