「にっ…似合わないかな?」 「えっ?」 「だって…佐田くん目反らしたから…」 「そっ、それは!まさかビキニだと思わなかったし…それに…」 『可愛いかったからだよ!!』 佐田くんは顔を腕で隠しながらあたしに言って。 「もー、イイだろ!ほらっ!行くぞ!」 好きな人に言われたい言葉上位に入るよね。 “可愛いかったから” 佐田くんは確かにそう言ってくれた。 あたしだって嬉しくてきっと、耳までたこみたいに真っ赤だと思う。