君恋日記




まみかちゃんがあたしの耳元で


「もしかしてさ?みさき佐田と一緒に来たの?」


こしょこしょと小声で話すまみかちゃん。

何だかまみかちゃんが照れていてあたしはそれが何故か嬉しかったんだぁ!
自分の話じゃないのに…あたしの話なのに顔を赤らめて聞いてきてくれたまみかちゃんが可愛くて。


だからあたしもまみかちゃんの耳元でこしょこしょと小声で返事をした。

「朝ね?玄関出たらボストンを持った佐田くんが塀に寄りかかりながらあたしを待っててくれたの。

“女子は何故か荷物が多いから持ってあげようと思って”って言ってたの!」


ちょっと、朝からイイことがあったから
あたしは自慢げに話してしまった。