金庫の扉を開けた瞬間、ビル中に警報が鳴り響いた。 しまった……。 警備員が駆けてくる音が聞こえる。 金の入った袋を担ぎ、空いている右手で刀の鞘を握った。 勢いよく社長室の扉が開き、警備員が流れ込んだ。 ドアの横の壁で待ち伏せしていた俺は、警備員が流れ込んだ瞬間、社長室を出た。 「あいつだ!捕まえろ!!!」 警備員は社長室を出て、俺をすごい形相で追いかける。 ちょうどこいつらが乗ってきたエレベーターが閉まるところだった。 俺は、エレベーターの中に滑り込んだ。