あれ…… なんか暑……。 もうすぐ12月だって言うのに……。 薄く目を開けると、そこには見慣れた赤いピアス。 あれ。 「ちっ、千歳!!」 「うっさい。黙って寝てろ。」 「うぎゃっ」 ちょっと!抱きつかれてる!! なんでこんな大胆なんだ! 「離れろ。」 「いおー」 無理矢理布団から出ると、千歳は残念そうに唸る。 こういうときに「うぎゃっ」とか「離れろ。」とかしか言えない私はホントバカ。