「約束……守れそうにないよ……。」 風が薔薇を揺らす。 甘い匂いが香った。 『紗夜以外のやつを好きにならない』 きっと永遠に破ることはないんだろうと思っていた。 思っていたのに……。 伊緒。 今、 俺の頭の中はお前のことばかり。 「本当にバカでごめん。」 そうして俺は家の中に戻った。