赤外線をきれいに避け、私たちは簡単に目的の金を盗んだ。 非常階段まで出て、ミルは私に袋を手渡した。 「全部やるよ。」 「えっ……」 「飯食うのに邪魔だから。」 「でも今までの下見だってあんた一人で……」 「うっさい。やるっつったらやる。じゃあな。」 あの女と一緒にいたときと性格全然違うし……。 でも、なんであいつが4番なのか分かった。 絶望に満ちた目。