『じゃあさ、わたしが付き合ってあげようか? 高校生のうちにバレンタインに好きな人にチョコあげたかったんだよねー』 なんて、言ってしまった。 今思えば何でこんなことを軽く言ったのか分からない。 彼が歩くのをやめた。 不思議に思ったわたしは背の高い彼を見上げた。 黒い切れ長の瞳と目が合う。 『……いいよ』 なんて返事が返ってくるもんだから、びっくりし過ぎて目も口もそれはそれは大きく見開いて。