踏み込みたい。



だけど、踏み込めば

美海ちゃんが消えてしまう気がして、

居なくなってしまう気がして、

どうしても、

近付けない……っ




陸「美海、今日も海に行く?」

海「当たり前。美海は行くんだよ」




こんな会話も当たり前になってきた。


始めの頃は美海ちゃんは僕達に近付こうともしなかった。


近付いても避けられてた。


だけど、今は

避けないし、

警戒しないし、

フツーに話してくれるし、

抱き着いても笑って頭を撫でてくれる。


確実に変わった。
もちろん、いい意味で。




美海ちゃん、

早く闇から抜け出して………。

僕達に頼ってよ…。