闇の向こう側で~あなたの光を~

中に入るとさっきの男たちがいた。


隼人「大丈夫ですか?」


なにこの男は。

馴れ馴れしいんですけど。


紫音「大丈夫?」


返事しないとダメ?


紫音「まだ具合悪い?」


返事しないとダメみたい。

「大丈夫です……」


まだ……

まだ震える。

部屋に入った時に離してもらったのに。



優悟「おい、龍。

あれだけ美海ちゃんに触るなって言ったろ?」


龍「仕方ないだろ?不可抗力だ」


優悟「いみふめーい」



そう言うと龍って男は不機嫌になり、

ソファーに座った。


ぱーっと見渡すとさっきの双子がいた。

何故か海の方は目が合うと反らした。


なんなの……。


陸って男はずーっと俯いているし。


隼人「黙ってたらいけませんよ?」


隼人って男が言うと何かを決意したように双子は立ち上がった。


そして………



海・陸「ごめんなさい…」


同時に頭を下げて謝られた。

ん?
何を謝ってるの?


「なんのこと?」


海「殴って悪かった…」


あぁ、そのことね。

「私は気にしてないわ」


陸「でも……」


「謝るくらいなら笑って?

今は無理かも知れないけどね。

でも、泣いたらその倍、笑わないとね?」



二人は少しビックリしてたけど

ちゃんと笑ってくれた。