この狂った感情のせいで海と陸は…。
「傍に居させてどうするおつもりで?」
答えてくれるかしら……?
ここですんなり言ってくれれば………。
「そうね………、
ずっと家に居させようかしらね。
あの子たち、中学3年の時に
家を飛び出して、そのまま帰ってこなくなったのよ。
私は県外に仕事に出ててその時は居なかったのだけれど…。
帰ってびっくりよ。
愛しい愛しい我が子が家に居ないのだから」
………彼女の企みは分かったわ。
そして彼女はそこまで頭がよくないと言うことも。
すんなりと話してくれたもの。
一応、嘘をついてるのではないか?と疑ったけどその心配はなさそうね。
なにしろ、顔が本気なんだもの。
演技なんて出来ないでしょうね。
もっとも、出来たとしても私も、光龍のみんなは見破るでしょうけど。


